とあるデマがテプラで流行している。
これを「騙されるほうが悪い」で済ませるには、些か乱暴な気がしたのでメモ。
元ネタの内容はこちら。
http://ken.quoit.jp/2013/11/25/twitter-demagogie-no-mosaic/
テプラに「192.168.0.1」という文字列を書きサーバに貼り付けるとIPアドレスが変わるというもの。
実際には、ハードウェアにこうした機能は実装されていない。
にも関わらず、試す人が後を絶たなかった、というのが上のまとめに掲載されているというわけだ。
一方で、そんな機能実装されているわけがないと知っていながら、おもしろ半分に「騙されたフリをする」人が続出。
いや、それはIPアドレスが間違っているからだの、グローバルでは動かないだの…
※当たり前ですが、この文章を目にしている以上、試さないでくださいね。
嘘だと分かっていておもしろ半分に状況をチャカすというのは、よくあることだ。
ただ、それは分かっていることが前提の話。
嘘だと知らずにテプラのIPアドレスからアクセスする人がいたとする。
IPアドレスを変更したと知っている人は「情弱乙www」とバカにする。
このように、テプラの世界では「知らない」ことを弱者として軽蔑することが散見される。
しかし、この文化は誰が得をするんだろうか?
よく考えてみても、「テプラを剥がさなかった誰か」が得をする構図しか思い浮かばない。
「知っている」ことに優位性を感じ、優越感を得たいということもあるのかもしれない。
だけど、結局それが何だというのだろうか。
ITの現場で、テプラリテラシーについて教えるケースが増えているという。
だが、こうした低俗な文化に対応するためにリテラシーを高めるというのは何とも次元の低い話だ。
この文章が公開されてからもおそらく、まだ知らない人が騙されることはあるだろう。
やーい騙されたーで済ますのは、小学生で終わりにしませんか、というのが私から言いたいことである。