昔、とあるチャットでおじゃ魔女どれみが好きな人がいたんだ。
当時の私はこだわりとか信念がなかったんで、(たとえ少女向け番組であれ)一つのものを信奉できるその人がとても素敵に見えた。
自分も何か信奉できるものを持とうと考えたものだが、結局心に響くものは何一つ見つからなかった。
当然だ。当時は無気力無感動で、「何か考えてるフリをして、何も考えてない」中身スカスカ人間だったから、色々な作品に触れたところで信奉できるような作品を見つける事なんてできるはずがなかった。


今、そんな事を考えながらサンホラやじまんぐの曲を聴いている自分を見て思った。
友達に進められてとりあえず聴いてみたサンホラが、いつの間にか自分の心を占領してるな、と。
アーベルジュ、黄昏の賢者、そして仮面の男。彼らの中の人じまんぐを、いつの間にか信奉してるな、と。
今だって「何か考えてるフリをして、何も考えてない」中身スカスカ人間である事には変わりない。
でも、何かに対して信奉したり、何かしらの信念をもてるようになったのは前進だと思う。


……と、自分を自分で評価する俺が気持ち悪い。