記憶の宮殿

http://dayinthelife.at.webry.info/200803/article_1.html


前にも記憶の宮殿に関する日記を書いたけど、今度は具体的な方法が書かれていたので、もう一度記憶の宮殿を再構成してみた。


今度思い浮かべたイメージは、私が三年間通った専門学校と、その周辺の街。
もうその街から離れて半年以上立つのに、思った以上に精密に思い出せたので驚いたわ。
バスを降りてから学校までの道のりにあるアーケード、高い屋根、隠し通路がある和菓子屋さん、地下にあるオタク色が強い漫画屋さん、毎朝1ℓの紙パックを買っていたコンビニ、そのコンビニの店員さん、鞄屋さん携帯屋さんパチンコ屋さん……などなど。
目を瞑れば、あの街に帰ってきたかのようにありありと想像できる。


そのまま記憶の中を歩き回ってたら、気がつくと学校の廊下に立ってた。
正面には自販機。バナナとかイチゴとかの紙パックのジュースが売ってて。
右側には私の教室へ続く廊下と、大きな姿見。姿見は一年先に卒業した方々の贈呈品で、私はこれがとても嫌いだった。
左側は、トイレがあって、その先に一年先に卒業した方々のクラス。ドアの窓から、やる気なさそうにしてる彼らが見える。


また所変わって、今度は自分のクラス。
自席は一番前の一番左側の席だった。
皆、席に着いて思い思いに行動してた。懐かしい面子ばっかり。
自席の後ろにはドラクエ好きな変人、隣とさらにその隣は、エロゲ好きな根暗と陽気者。
後ろ右はオールバックのデコが広い陽気者。そいつの右隣が仏頂面の男。


と、ここまで思い出して俺は泣いちまった。
悲しいとか、あの頃に戻りたいとか、そんな感情は一切なかった。
ただ懐かしいなぁ、と。そう思いながら皆を眺めてたら頬を涙が伝ってた。
何で泣いたのかはよく分からない。ほんと、ただ懐かしんでただけなのに。


あー、皆、元気にしてるかなー