ヒートという単語が、とある家庭ではとある職業の単語として認識される場合が御座います。ご了承下さい。

本日のうどんさん。


実家に離職票が届いた。
という話を聞いて二日後、ぼくは鹿児島県鹿児島市宇宿町にいた。コンビニを一軒一軒訪問し、「あぁコンビニの陳列棚ってどうして味気がないんだろう、どのコンビニも全く同じ配置方法だ」とか思いながらお菓子売り場で足が止まる。
プリキュアの魔法のお家食玩シンケンジャーのモウギュウバズーカ食玩仮面ライダーWの剣が目に止まる。
剣?
仮面ライダーWは剣なんて使わない。明らかに作品と無関係な剣にはWの顔が印刷されたシールが貼ってある。最近のパチモンはすごい。堂々とコンビニで売ってるんだから。昔なら、胡散臭い駄菓子屋が売ってるもんだろう? こういうのは。


\368 * 4
それが今日、ぼくがコンビニで使ったお金。あ、あとミネラルウォーターも買った。聞いてくれよ、このミネラルウォーター、不味いんだ。ぼくの味覚が確かなら、多分水道水をろ過して冷やしただけであろう飲食店のお水の方が何倍もおいしい。ぼくが鹿児島に来て一番に思った事はそれなんだ。鹿児島の水はうまい。飲食店でラーメンを頼んだぼくが、気がついたら水をがぶ飲みしてた。そのぐらいうまい。関東にいる方は鹿児島にご旅行の際は、水道水を飲んでいかれる事を強くお勧めする。関東にはない感動がそこにはあるのだ。


実家に離職票が届いた。
このうすっぺらい紙が今後何ヶ月かのぼくの生命維持を行ってくれる不思議な紙であり、一万円よりも価値がある有難い紙である。つまりこの紙は、デフレになった時の数万円の価値がある品を、一万円札数枚の代わりに提示する事で使用できるわけだ。デフレ対応型の紙を渡してくれる旧所属にはお礼を言わなければ。その前に経済がデフレにならない事が最善なのだが。


\368 * 4
サウンドガイアメモリ。サウンドホライズンという音楽ジャンルの系譜の一つだ。当然だが嘘だ。
ガイアメモリは仮面ライダーWに出てくる変身アイテムだ。USBメモリの形で、ボタンを押すと\サイクロン!/だとか\ジョーカー!/だとか喋ってくれる面白アイテムだ。それの食玩を今日、買ってみた。4つ買ってみた。


妹はキチガイだ。
ガイアメモリを妹に見せてまず口にしたのは値段だ。
「368円! 高い!」
将来、妹の旦那になるヒトにぼくは同情する。彼は欲しい物も買えず、ちょっとした楽しみで買った廉価な物でさえも「高い!」と妹に一蹴されるのだろう。


妹はキチガイだ。
妹はdisりはすれど、でも、ガイアメモリには興味を示した。
「開けてみよう!」
バリバリ開ける。
「ふーん。で、どうやって遊ぶの? コレ?」
嗚呼、おぜうさん。ボタンを押すんですよ、ホラ、このやうに押すのです。
ぼくの手にあるジョーカーメモリから発せられる\ジョーカー!/の音。びっくりする妹。耳を塞ぐ妹。
妹は赤色のヒートメモリのボタンを押す。うん? という妹の顔。


「……え? これニートって言ってるの?」


そうだな。我々に相応しいメモリだな。ニートメモリ。


PS:金曜日の朝までに帰還しないと、燃えるゴミが出せないので、明日に隠居地に帰ります。