stringまとめ

stringってなーに？

stringクラスは、文字列を格納する為のクラスである。
C言語の文字列と比べ、かなり楽に扱う事が出来る。
stringクラスにはstd::stringとstd::wstringがあり、std::wstringはワイド文字列に対応している。

メンバ

#include で使用する事が出来る。
間違ってと記述すると、C言語の標準ライブラリになるので注意する事。

メンバ名	戻り値	引数	機能
string(コンストラクタ)	-	文字列	文字列を格納する。
empty	真　要素なし 偽　要素あり	-	文字列が格納されていない(""、あるいはL"")の時、真を返す。
size length	文字数	-	格納されている文字列の文字数を返す。
resize	-	文字数, 埋める文字	文字数を拡張、または縮小する。拡張した場合、第二引数の文字で拡張部分を埋める。
erase	std::string	要素位置,要素位置からの削除文字数	引数で指定した位置から文字を削除する。 存在しない要素を選んだりした場合の動作は不明。
substr	basic_string	要素位置,文字数	要素位置+文字数の範囲を返す。
max_size	最大文字数	-	格納できる最大文字数。
c_str	文字列の先頭ポインタ	-	C言語のように、文字列の先頭ポインタを返す。文字列の末尾には'\0'が入る。 読み取り専用の為、ポインタを得て書き換えた時の動作は保障されない。
data	文字列の先頭ポインタ	-	c_str同様、格納された文字列の先頭ポインタを返す。 ただし、末尾は内部で確保されたメモリ領域の末尾である為、'\0'では終わらない可能性がある。 読み取り専用の為、書き換えてはいけない。
copy	コピーした文字数	領域を確保されたchar*,文字数,要素位置	char*型に文字列をコピーする。'\0'は付加されない模様。
clear	-	-	文字列を空にする。
replace	std::string	要素位置,文字数 　　stringクラス,要素位置,置き換え文字数	引数で指定された位置+文字数の範囲を、別のstringに格納されている文字列の位置+文字数に置き換える。
replace	std::string	要素位置,文字数 　　char*型の文字列,文字数	引数で指定された位置+文字数の範囲を、char*型の先頭+文字数に置き換える。 char*の文字数を省略した場合、char*の文字列に置き換わる。
replace	std::string	要素位置,文字数1,文字数2,char	指定された位置+文字数1の範囲を、char型の文字*文字数2に置き換える。
compare	真　全要素が合わない 偽　全要素が合う	std::string	文字列を比較する。
find	要素位置	検索文字列	格納した文字列を前方から探索し、引数の文字列が最初に現れる位置を返す。 位置は1文字目を0からとする。 引数に指定された文字列がなかった場合、std::string::nposを返す。
rfind	要素位置	検索文字列	findの後方探索バージョン。
find_first_of	要素位置	検索文字列	格納した文字列を前方から探索し、引数の文字のどれかが最初に現れる位置を返す。 位置は1文字目を0からとする。 引数に指定された文字列がなかった場合、std::string::nposを返す。
rfind_last_of	要素位置	検索文字列	find_first_ofの後方探索バージョン。
find_first_not_of	要素位置	検索文字列	格納した文字列を前方から探索し、引数の文字のどれともマッチしない要素位置を返す。 位置は1文字目を0からとする。 引数に指定された文字列がなかった場合、std::string::nposを返す。
rfind_last_not_of	要素位置	検索文字列	find_first_not_ofの後方探索バージョン。
begin(イテレータ)	イテレータ	-	イテレータに代入する時に使用する。
end(イテレータ)	イテレータの末尾要素の一つ後ろを指す。	-	イテレータの末尾要素の一つ後ろを指す。 一つ後ろを指すのは、ループ時に!=で指定しやすい為
rbegin(イテレータ)	イテレータ	-	beginの後方探索バージョン。
rend(イテレータ)	イテレータ	-	endの後方探索バージョン。

演算子オーバーロード

演算子名	戻り値	機能
[ ]	要素の文字	普通の配列と同じように参照・代入が行える。ただし、存在しない要素を選ぶと異常動作を起こす可能性がある。
=	std::string	文字列を代入する。charやchar*も代入できる。
= =	真　true 偽　false	文字列の比較。左右両方の文字列が同じだった場合、真。char*との比較も可能。
!=	真　true 偽　false	文字列の比較。左右両方の文字列が違うものだった場合、真。char*との比較も可能。
+	std::string	文字列連結。charやchar*も連結可能。
+=	std::string	左辺値の文字列と右辺値の文字列を連結する。charやchar*も連結可能。
>	?	?
	?	?
>=	?	?
<=	?	?

変数型

型名	機能
std::string::npos	検索関連のメンバを使用した時、マッチする文字列がなかった場合に返ってくる定数。
std::string::size_type	検索関係のメンバの引数、戻り値として使う型。ほぼint型と同じ感覚で使う。