原宿冒険譚

初めに

暇だったから服を買いに行こうと思った。
友達に服屋の多い場所を聞いたら原宿って言われたんで、行ってきた。
原宿に行くのは初めてである。……今思うと、地理も知らずによく行ったなって思う。



駅と人

原宿駅を降りてまず最初に思ったのが、駅の規模と人の数である。
原宿駅は非常に規模が小さい。
ホームは2番線までしかなく、しかも山手線しか停車しない。
山手線が止まったら、確実に陸の孤島になりそうだった。
しかし、その小規模な駅の改札を出ると、とたんに人ごみの中に埋もれてしまう。
自宅の最寄り駅よりも規模が小さいのに、それと反比例するかのように大量の人がひしめき合っていた。
駅の規模と、人の集まり具合には関係がないという事を知った。



大通りとぼったくり

とりあえず大通りの方を散策してみた。
ここで思ったのが、店舗の背丈である。非常に低いのだ。
どこの店舗も3階ぐらいの背丈だった。
関東は地価が高いから、天に向かって建物を作るものなんだと思っていた私にとっては、ちょっとした驚きだった。


一店舗だけ、とりあえず服屋に入ってみた。
この店は服すらも店の内装の一部なんじゃないか、というぐらいに綺麗な所だった。
が、肝心の服が問題だった。薄っぺらなシャツが一万を超えているのである。
「この服だけ高いんだろう」 そう思って隣の服を見ても、やはり一万を超えている。
私はすぐにこの店を後にした。ぼったくりとしか、思えなかった。



竹下通りとバンギャと、妙なうどん

次に、裏通り(竹下通り)の方も散策してみた。
ここはよかった。
小規模な店舗ばかりなので気取った店が少なく、また服屋にも自分好みの服があった。
上二着、下一着を買い、一万と少し使った。表通りで買わなくてよかった……
また、ここはバンギャの類の服を着ている方が多いのが素晴らしかった。
すれ違うたびにかっこいいバンギャとすれ違うなんてなんて良い街( ´ー`)


が、一つ困った事があった。
竹下通りのはなまるでうどんを食べたのだが、箸でうどんを持ち上げた瞬間にうどんが落下してしまったのだ。
決して、私の箸の扱いが悪いのではない。ここのうどん、箸で強く掴むと千切れてしまうのだ。
この初めての体験に「こんなのうどんじゃねーよ!」と憤りつつ、とりあえず完食はしておいた。
食べている途中、つゆの中のうどんを強く掴んで千切れるのを何度か再確認しながらだったが。



明治神宮は儲かっているか

あと、ついでに明治神宮にも行ってきた。
あそこは神社に着くまでの道のりが素晴らしい。
背丈の高い木を、広くて平らな歩道で歩けるのがなんともいえない。
田舎だと歩道が狭かったり、でこぼこしてたりしてて、木を見る余裕がないからいけない。
もっとも、私の故郷でもあれほど高い木は早々に見れないのだが。


ところで、明治神宮はかなり儲かってるんだと思った。
本堂の隣にガラス張りの新しい建物があるんだもの。



終わりに

原宿、というより竹下通りと明治神宮は私好みだった。
……大通り? バンギャいないし服は高いんで、一人では行きません。